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政治学研究科

ジャーナリズム

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J-Schoolからのお知らせです

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■ジャーナリズムの危機シンポジウム 第2弾「ジャーナリズムの新しいかたち」
〜非営利化するメディアと調査報道の可能性〜(12/10)開催
12/24/2009
 J-Schoolシンポジウム第 2 弾「ジャーナリズムの新しいかたち~非営利化するメディア と調査報道の可能性~」が 12 月 10 日午後、早稲田大学大隈小講堂で開催された。学生や 研究者、メディア関係者ら約 150 人が参加した。既存のメディア企業の危機に直面してい る米国で、NPO(非営利組織)の調査報道組織が増えている現状が報告され、刺激的な内 容のシンポジウムとなった。

 基調講演者は、米国ワシントン DC にあるアメリカン大学大学院の「調査報道ワークシ ョップ」担当教授のチャールズ・ルイス氏(Charles Lewis)。1989 年に非営利報道組織「セ ンター・フォー・パブリック・インテグリティ」(CPI)を創設し、2008 年に、今度は大学 を拠点とした非営利報道組織「調査報道ワークショップ」を設立し、ジャーナリズムの核 心部分である調査報道を非営利の形で実践してきたフロントランナーだ。

 基調講演では、CPI が 2000 年に米エンロン社とブッシュ前大統領との資金関係をスクー プするなど、非営利組織で試みてきた調査報道の実績を紹介するとともに、非営利組織の 長所と短所、寄付金を提供してくれる財団との関わりを説明した。自由に活動ができる非 営利組織は、技術的発展との親和性も高く、独立性が担保されているために調査報道に適 していると指摘した。

 また、大学を拠点とした調査報道の重要性、大学におけるジャーナリズム教育、調査報 道の在り方についても言及し、ジャーナリズムの「新たな Eco-System(生態系)」の構築 が急務であると述べた。

 ルイス氏の講演を受け、コメンテーターである共同通信記者の澤康臣氏(早稲田大学 J-School「調査報道の方法」講師)が英国オックスフォード大学にて研究員として約一年間 過ごした背景から英国の調査報道を取り巻く状況を描写した。英国も経済的困難に直面し ており、地方紙の休刊・廃刊、記者の大量リストラ、それに伴う執筆量の過集中の現象が 表面化している。厳しい現状に対する新たな挑戦として、ベテラン調査報道記者が設立し、 寄付により運営されている英国型「調査ビューロー」を取り上げた。

 また、朝日新聞記者である奥山俊宏氏(J-School「調査報道の方法」講師)は、自身のア メリカン大学研究員の経験に基づき、非営利報道組織の日本における可能性について語っ た。米国とは異なり、日本には NPO への寄付の文化がなく、調査報道に対する一般の認識もまだまだ低く、非営利の調査報道機関の前例もない。こうした日米の環境の差を列挙して「日米の違いを言い始めると、きりがない」とする一方で、「共通点も多い」とも指摘。調査報道がもっともっと必要なのに、新聞・出版・テレビが構造不況に陥っている実情は日米共通で、また、文藝春秋の田中角栄金脈研究、朝日新聞のリクルート事件報道など調査報道の実績が多々あることや、早稲田大学 J-School など大学発の報道の試みが今年始まったことでも、日米は共通していると指摘して、可能性を示唆した。

 パネルでは、まずコーディネーターの早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコ ースの瀬川朗教授が、論点を1NPO ジャーナリズム、2大学におけるジャーナリズム実践、3日本における新しいジャーナリズム――の 3 点に整理し、それぞれの可能性と課題 について議論を進めた。米国の NPO ジャーナリズムの創設者が来日して講演したのはおそ らく初めてのことと思われる。それだけにパネリストだけでなく、会場のメディア研究者、 学生、市民からも積極的な質問、発言があった。議論は、非営利報道組織の強みと弱み、 非営利組織と新聞メディアとの連携、訴訟の問題、ジャーナリズムの公平性、寄付の税制、 記者クラブとの関連性などの点に及んだ。

 今シンポジウムでは、米国で非営利組織による調査報道が定着しつつある現状を確認し た。具体的な未来像はまだ描かれていないが、日本においてもジャーナリズムの新たな実 践、新しいかたちの構築への可能性を感じさせる議論となった。

■J-School ジャーナリズムの危機シンポジウム 第2弾
緊急開催
12/09/2009

「ジャーナリズムの新しいかたち
 〜 非営利化するメディアと調査報道の可能性」


日 時:12月10日(木)17:00〜20:00(開場16:30)
場 所:大隈小講堂(地図の番号21)

申 込:本Webサイトから要事前申込登録
終了いたしました。多くの皆様のご来場ありがとうございました。

定 員:300名程度(定員になり次第締切)
参加費:無料
使用言語:日本語・英語(逐次通訳付き)

■趣旨
 新聞・テレビなどの広告収入が減少し、経営が危機に直面するなか、ジャーナリズムの核心部分といえる「報道の質」の低下が指摘されるようになった。一方、米国では、NPO(非営利)の形態をとるジャーナリズム組織が誕生し、調査報道の主役を担い始めている。非営利の報道組織とは何か? 日本での可能性は? ワシントンD.C.から非営利報道組織の創設者を日本に招き、これからのジャーナリズムの可能性について議論する。
(基調講演、パネルディスカッションともに逐次通訳付き)

主催 早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース
共催 早稲田大学大学院政治学研究科科学技術ジャーナリスト養成プログラム
   早稲田大学現代政治経済研究所
   早稲田大学文化推進部

■基調講演者(逐次通訳付き)
◎チャールズ・ルイス氏(Charles Lewis)
米国の非営利報道組織「センター・フォー・パブリック・インテグリティ」(CPI)創設者
アメリカン大学大学院「調査報道ワークショップ」担当教授

■パネリスト
◎奥山俊宏氏(朝日新聞記者、J-School「調査報道の方法」講師)
◎澤 康臣氏(共同通信記者、J-School「調査報道の方法」講師)

■司会
◎瀬川至朗(早稲田大学教授、政治学研究科ジャーナリズムコース プログラム・マネージャー)

終了いたしました。多くの皆様のご来場ありがとうございました。

■博士キャリアセンターとの共催シンポジウム開催
文理融合シンポジウム
11/26/2009

「理系」が未来を変える! ―博士人材の社会貢献とキャリアパス―


・日時:2009年12月4日(金) 17:45〜20:00(交流会20:10〜21:10)
・場所:早稲田大学西早稲田キャンパス(旧大久保キャンパス)
    57号館201教室(交流会:63号館1F カフェテリア)
・主催:早稲田大学大学院政治学研究科 ジャーナリズムコース
    早稲田大学理工学術院 博士キャリアセンター
・参加費:無料

終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。

■映像ジャーナリズムに挑む 〜J-School学生作品上映会 11/14/2009
 ジャーナリズムスクールで映像制作を学んできた学生達の作品を上映会を開催します。当日はJ-schoolの学生のみならず、中国やアメリカの学生の作品も上映いたします。ゲストには映像ジャーナリストとして活躍されている方々を招き、現場報告および映像ジャーナリストを志す学生へのメッセージを語っていただきます。皆様のご参加をお待ち申し上げております。

●日時:11月25日(水)16:00〜
●会場:早稲田大学 小野記念講堂【地図(27番の建物です)】
●入場無料・事前申し込み不要(当日先着200名まで)

【ゲスト】
 林勝彦
 (NHKスペシャル「人体」元プロデューサー・科学ジャーナリスト塾塾長)
 野中章弘
 (アジアプレス・インターナショナル代表)
 神保哲生
 (ビデオニュース・ドットコム代表)
 人見かおり
 (AP通信テレビ部門 プロデューサー)

■シンポジウム「ジャーナリズムの危機」開催 07/28/2009

「ジャーナリズムの危機」
 早大でシンポジウム


 J-Schoolシンポジウム「ジャーナリズムの危機〜アメリカ・メディアの現状と新聞の未来」が7月25日午後、早稲田大学大隈小講堂で開催された。学生や研究者、メディア関係者ら約180人が参加した。

 広告収入の激減などで名門地方紙の破綻が相次いでいるアメリカの現実を知り、日本のジャーナリズムの今後を考える目的で、早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムスクールが主催した。

 佐藤正志政治学研究科長の開会挨拶に続き、奥村信幸・立命館大学准教授と茂木崇・東京工芸大学専任講師が、米マスメディアの現状について詳しく報告した。

 昨年9月から半年間、ワシントンDCに米大学の客員研究員として滞在した奥村氏は、新聞やテレビ業界に見られる記者の大量リストラや制作経費削減の現実を紹介し、そうした取材体制の貧弱化が昨年暮れの大統領選報道の質の低下を招いた点を指摘した、茂木氏は、定期的な現地調査を続けているニューヨークタイムズ紙の経営問題を取り上げ、同社が検討している、ネット記事への課金、減量経営、ニュースシェア、NPO化などの生き残り戦略について報告した。

 コメンテーターとして、坂東賢治毎日新聞外信部長(前北米総局長)は、ネット上の報道メディアであるハフィントン・ポスト(Huffington Post)やポリティコ(Politico)に言及し、先の大統領選では、ネットメディアが大きな影響力を持ったと述べた。また、小林宏一早稲田大教授(メディア産業論)は、米上院公聴会「ジャーナリズムの未来」での議論を参考に、インターネットの普及が促した「the atomic unit of consumption」(消費の最小単位化)という価値観が、パッケージとしての新聞の価値を喪失させ、読者離れを引き起こしたのではないか、と指摘。「寄生虫(アグリゲーターなど)が宿主(マスメディア)を静かに殺しつつある」という問題を考えるべきだと提起した。

 後半のディスカッションでは、瀬川至朗早稲田大教授がコーディネーターを務め、議論の焦点を、(1)新聞危機の要因、(2)これからの新聞の運営モデル、(3)オンラインジャーナリズムの可能性――にまとめた。ディスカッションの時間が少なく、日本の新聞の議論がほとんどなかったのは残念だったが、アメリカの新しいネットメディアが、既存メディアのお株を奪うような権力批判の特ダネを報道していることが示され、新聞(紙)とネットが互いの良い点を学びあうことで、新しいジャーナリズムの構築を期待できる可能性が示唆されたシンポジウムだった。

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